PRESS MATCHER

PRESS MATCHER は、オリジナルのデータから特定の印刷機に最適化された印刷用ファイルを自動生成するカラーマネージメントシステムです。インクジェットプリンタ、デジタル印刷機、オフセット印刷機まで、使用するカラー出力機に依存することなく、同じ色で再現できるようにデータを自動変換。正確な色合わせをスキルレスで実現します。ウェブブラウザベースのインターフェースを搭載していることによって、OSに依存せず、またクライアントソフトウェアをインストールせずに運用できるため、飛躍的に運用がしやすくなっています。さらに、インクやトナー使用量を削減するInkSaver機能を統合しました（オプション）。
デジタル化されたカラー出力デバイスのが技術革新が日進月歩で進んでいる昨今でもカラーマネージメントに関する悩みは少なくないのではないでしょうか。お手持ちのカラーデバイスの色再現でお困りのお客様は是非ともご相談ください。

PRESS MATCHERのメイン機能であフィードバック方式の自動カラーマッチング機能は、カラーマネージメントの対象となるデバイス間の色再現領域が限りなく近くなるように複数回の最適化計算と測定を行い平均色差、最大色差、標準偏差、色相差を縮めていきます。
ウィザード方式の操作によりどなたでも簡単に最高レベルのカラーマッチングが簡単に行えます。また、カラーマッチングを実施する際にスタビライザー機能を有効にするだけ電子写真方式のPODプリンタ等に対し安定したグレーバランス出力を再現する色変換テーブル作成が可能になります。
更にPRESS MATCHERには、Labベースで行うプリンタキャリブレーション機能が標準搭載されています。
例えば、同一機種のインクジェットプリンタを複数台所有されているお客様の場合、同一メディアのメディアプロファイルを作成し各プリンタ毎にLabキャリブレーションを行うことで機体差を吸収する事が可能になります。
実際にUVインクジェットプリンタをご使用になられているお客様にご使用頂いており好評を得ております。
複数台のカラーデバイスの機種間誤差を今以上に少なくしたいというお客様は是非ご相談ください。

PRESS MATCHER のオプションになったInk Saver機能は、従来からの印刷標準ターゲットに対してインクセーブを行うスタンダード機能に加え、カラーマッチングとインクセーブを同時に行うプレミアム機能が追加されました。例えば、Japan Color標準にカラーマッチングを行いながらインクセーブを同時に1つの色変換テーブルで行えるようになります。複数印刷機の個体差を吸収しつつインクセーブを行うことにより、環境に優しい最先端のカラーマネージメントを実現します。また、この技術を応用すればオンデマンドプリンタのトナー使用量を削減しつつ安定したグレーバランスの再現を可能にします。さらには、総インキ量を抑えながらオフセット印刷の色再現を必要とする高速デジタル印刷機にも有効的にご使用いただけます。
印刷関連の諸材料の原価が高騰している現在においてインキコストも重要なウエイトを占めております。
また、このインクセーンビングがもたらす効果は総インキ量（TIC値）を減らす事で乾燥時間の短縮・燃料費の削減、グレーバランスの安定化による立ち上がり時間の短縮・損紙の削減にも結び付き単純なインキコストだけではなく二次的効果も期待出来ます。

Wide Gamut CMYK ICC Device Profile 作成機能は、RGBデータを出力する際に使用するCMYK変換用ICCデバイスプロファイルをデバイスの持つ色域を最大限に活かしつつ、グレーバランスは常ニュートラルに保つように作成します。作成されるのは汎用性の高いICCプロファイルのため、DTPアプリケーションやRIPコントローラ等の様々な場面で活用していただけます。
最新のPRESS MATCHERに搭載されてい るWide Gamut Device Profile（CMYK）作成機能を使用すればデジタルカメラで撮影された鮮やかなRGBデータの色再現範囲を可能な限り維持をしてCMYKデバイスにて再現、且つニュートラルなグレーバランスに変換を行えるCMYKデバイスプロファイルを作成する事が出来ます。高色域のCMYKに色変換が出来るICCプロファイルはフォトブックの製作に最適です。

PRESS MATCHERに搭載されているICCカラースペーストランスフォーメーション機能は、ターゲットとなる標準印刷色の色再現範囲に対しマッチング対象となるデジタル印刷機の色再現範囲が小さい場合のカラーマネージメントに適しています。例えば、高速印刷を行う輪転機タイプのデジタル印刷機のように総インキ量を大幅に低く設定する必要がある場合に有効的です。また、コンベンショナル印刷機（従来のオフセット印刷機など）で異なる刷版や印刷インキを使用している場合のカラーマッチングにもご使用頂く事が可能です。例えば通常の油性インキとUVインキなどで色再現が異なってしまう場合にご使用頂く事でグレーバランスを中心としたカラーマッチング結果を得ることが出来ます。